元嵐担の新規トラ担が賛成コンに初参戦した話

トラジャにハマってわずか1年のド新規オタクだが、友人に誘って頂きIMAGE NATIONの東京公演に初めて参戦した。


この文章はかつて嵐ファンだった出戻りジャニオタが記憶を辿りながらコンサートを楽しみ、新たな沼に沈んでいくタイプの沼落ちブログだ。

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まず痺れたのは1曲目、オリ曲『VOLCANO』の机(?)に向かって座った状態での歌い出し。いにしえの嵐担としては、アラフェスでの『COOL&SOUL』の演出を想起させるものでゾクゾクした。机に向かって座っているだけでもカッコいいのに、『VOLCANO』はなんと7人円形になって向かい合っている。一部メンバーは途中で肩を組み始める。最初からコンビ萌え。泣きそう。コンビ萌えで長年やってきたジャニオタなので、この時点で「わかってらっしゃる……」と演出に脱帽。途中でバン!と机に手をついたり、上に立ち上がったり。ヤンチャだね〜素敵だね〜。円盤化されたら1曲目でリピしてしまって先に進めないこと間違いなし。一人ひとりの動きがカッコいいのに全員を目で追えなくて悔しい。今だけ黒死牟になりたい。


それから私の推し曲、『YES! I SCREAM』。なんたる可愛さ。キスマイ兄さんありがとう。嵐の『happiness』を小学校の運動会から聴いていた世代としてはこういうアップでハッピーな曲調は実家のような安心感がある。そして何よりトラジャに似合う。もちろんキスマイ兄さんのために作られた曲なのでこんなことを言うのはおこがましいけれど、とにかくこのハッピーな7人の男の子たちにしっくりくる。何度聴いても神曲


堂本光一の『INTERACTIONAL』もとても良かった。堂本兄弟の曲ってマジでハズレがないよね。松松はキンキ推しだと知ったときから信頼度が100上がった。歌唱力ありきのKinKi Kidsの曲を、ソロコンでも何曲も歌いこなしていた松松、マジですげぇ。そのくせYouTubeではボケ担当のおちゃらけコンビなんだから、本当に、本当にさ………


Last Dance』の最後の松田元太のアカペラ、魂が震えた。シンプルな演出は自信がないとできない。あんなの一音でも外したら大事故で失笑ものだが、見事に歌い上げていた。自分の声だけで観客を魅了できる自信が既にある若干21松田元太、強すぎる。


続く松倉の『手と手』も、アコギ弾き語りのシンプル演出。歌唱力だけをガチンコにぶつけてくる、良い。でもこれ自体はソロコンでも見たやつだな〜と思っていると、なんと2番と同時に他メンが登場、歌いつないでゆく。こういうあったかい曲で、ソロ他メンの歌のバトンは、相葉雅紀ソロの『Hello Goodbye』を思い出した。ンーー、あったかい。

そして!何より!私は「私服っぽい衣装大好き侍」と申す者だが!そこで出てきたしめのピンク色のパーカー衣装がほんっとうに、良かった。マジで可愛すぎた。華奢で背が低めだからか、オーバーサイズ気味に着こなされたピンクパーカー。あざとさ満点のこの衣装がこんなに似合う成人男性は日本中探しても彼くらいだろう。ちゃかの赤パーカーも良かった。こちらは週刊少年ジャンプの主人公みたいでとても良かった。(呪術廻戦の虎杖が赤パーカー着てるので…)とりあえずメンバーみんなオーバーサイズのパーカーコーディネートで写真集とDVD &Blu-ray発売して欲しい。この衣装で『アオゾラペダル』を歌うもんだからエモいのと可愛いのとで情緒が乱れた。どうしてくれる七五三掛。


そして場面はガラッと転換し、最強センター宮近のソロダンス。赤い光をバックにバチボコに踊り散らかす。100人くらい殺めてきたんか?ってくらいのド迫力。「王です!」って名乗ってたけど、言葉通り絶対的王者の風格があった。覇者・宮近がトップで踊り続けるからこそ、TravisJapanのダンス力は向上の一途を辿るのだろう。誰にも追い付かせない強さがある。


小噺?を挟んでの、閑也担当の『CARNIVAL NIGHT』もとても良かった。カーニバル師匠の滑り芸は、だんだん求心力をつけてきたと思う。コロナ対策で声出し禁止だった会場内だが、たしかにあの瞬間はみんながひとつになっていた。ありがとう師匠。包み焼きハンバーグになる日を楽しみにしております。


のえるによる『Rolling Days』は神演出だった。ちゃかとの絡みがエッチすぎる、何事かと思った。そもそも選曲がいい、櫻井ソロはエッチなんだってはっきりわかんだね。のえるの衣装の似合うこと似合うこと、宝塚に出れそうな舞台派オーラが半端ない。


それから中村演出の『Water Drop』も、蛍光色に光る椅子や布を使った演出がオシャレすぎた。ソロコンの時も感じたが、中村海人の演出はとてもお洒落度が高い。本人のセンスとこだわりがふんだんに発揮されている。「これを見たら自然って大事だなーって気持ちになると思います」と言ってたけど、その点についてはよく分からなかった。まあ可愛いからオッケー。


そしてそして、続く中村ソロ『Rain』も想像を凌駕する良さだった。正直Rainのイントロが流れた時点で、元嵐ファンとしては「うわー中村くんこれ歌っちゃうんか」と心配な気持ちになった。なんせ元が大野智ソロである。国民的アイドルの「歌・ダンス上手い担当」の大野智のソロをカバーするのは、どう考えても難易度が高い。それに中村海人はトラジャの中では歌が上手い方という印象はなかった。けして下手なわけではないが、松松をはじめ他メンのレベルが高すぎて、声量の無さが相対的に際立ってしまう印象だった。……が、中村海人Rain、予想の何倍も素晴らしかった。私のようなにわかが意見するのは申し訳ないが、中村は昔に比べ歌唱力が格段に上がったと思う。長い脚を生かしたダンスも美しくて、見ているオタクに初恋のようなときめきすら与えてくれた。歌、努力したんだろうなあ。推しの成長を見届けられるのがアイドルオタクの楽しみのひとつですね。


それからしめしずの「星に願いを」はマジでザワザワした。しめしずといえばほんわか系仲良しコンビのイメージだが、こんな華麗な演出で向き合って歌っているのを見せつけられてしまうとオタクはざわつく。一気に「ガチ感」が出る。なんかエッチになる。先程ののえちゃかもエッチだったけど、あれは「意図されたセクシー」であり、しめしずのは「匂わせてくるエッチさ」である。これらは似て非なるもので、後者は「我々は今何を見せられているんだ……?」と宇宙猫状態にさせられてしまうのだ。こんなの、嵐ファン時代ににのあい担だった私がにのあいにやられたら泣いてしまう。オタクの需要を確実についてくるあざとさ、流石である。


そして新曲『The Show』、サイッコウだった。終盤にバチバチのダンスで勝負を仕掛けてくれる、それでこそTravisJapan。ダンスも安定に最強だったが、驚かされたのはソロパート率の高さだ。サビに至るまで(wowwowとかいう掛け声以外)ほとんどがソロパートである、バチバチに踊っているというのに、ひとりひとりの歌唱力が生きている。踊れて、かつ全員が一定水準歌えて、かつ多彩な表現力で魅せられるグループでないと大事故になる曲である。他グループのパフォ力には詳しくないのだが、私はこの曲はトラジャにしかできない最高難度のものだと感じた。


アンコール、ツアーTで出てきてくれてとても嬉しかった。汗だくで髪が乱れたメンバーたちがオタクとお揃いのツアーTでラスト数曲をキメてくれる、会場のボルテージが上がりまくる瞬間が三度の飯より好きだ。もうちょっと着崩してくれたらなお良かった。肩が見えるくらい破いてセクシーに着てくれて良いんだよ、特に元太と海人。そういえばいつも終盤には前髪ぐっちゃんぐっちゃんになっているのが定番の中村くん、今回は最後まで美しかった。髪型変えたからかな?色気が凄かったので円盤化されたらぜひ拝みたいと思う。



東京ガーデンシアターは一方向の舞台一つのシンプルな会場で、トロッコもムービングステージも無く、コロナ対策かもしれないがメンバーはステージから終始一歩も降りなかった。紐つけてフライングとか、花火とか気球とかド派手な演出に慣れている元嵐担としては、びっくりするほど簡素なつくりだ。それでも2時間以上1秒も飽きさせない鮮やかな演出がなされていて、これらをメンバーが自分で考えたのだと思うと脱帽でしかない。



1年前、友人に勧められてトラジャの存在を知ったときは、正直なところ「完成度が高すぎて逆に将来が心配」という感想を抱いた。ジュニア最年長とはいえ、20代前半にしてメンバー全員相当な歌唱力とダンス力があるので、これ以上の伸び代が期待できないのではないか、と。嵐が20代前半だったころはもっと歌は下手だったし、ダンスに関してはむしろトラジャより踊れるグループを知らない。20代前半のころの相葉ソロと30を過ぎてからの相葉ソロを聴き比べ、「上手くなったなあ」としみじみするのが日課だった元嵐担としては、アイドルとしての伸び代は懸念事項だった。


だが、今回賛成コンに参戦して思い知らされた。TravisJapanは、今なお急ピッチで進化しているのだ、と。歌もダンスも他のジュニアに追随を許さない熟練度だというのに、さらに日々磨きをかけているのだ。



語彙力の限りを尽くさず一言で纏めるならば、コイツらマジでパネェぞ、というのが、本日の感想。


*1:嵐の思い出話、賛成コンのネタバレを読みたくない方は閲覧をお避けください!!